数々のドラマ・伝説を生み出した国立競技場の自由席シートを再利用した「カリモク製」の椅子

今年2015年に解体され、約60年の歴史に幕を閉じた国立競技場。1958年に開場し、1964年の東京オリンピックのメインスタジアムとして使われたほか、サッカーやラグビーといったスポーツ、コンサートなども行われた。思い入れの深い人も多いはずだ。
そしてこの度、昨年より展開しているプロジェクト「SAYONARA 国立競技場“FOR THE FUTURE” MEMORIAL GOODS」の一環として、国立競技場のスタンドで使用していた自由席シートが3組のデザイナーによって新たな椅子となって登場した。
今回の企画では、林裕輔氏と安西葉子氏によるデザインスタジオ「ドリルデザイン」、デザイナーの「白鳥浩子氏」と「鈴木元氏」の3組がデザインを手がけ、日本の家具メーカー『カリモク家具』が設計、製造を担当している。
では早速、国立競技場の自由席シートから大変身した、それぞれの椅子達を紹介していこう。
TOKYO スツール
[TOKYO スツール]
ドリルデザインが手がけた「TOKYO スツール」は、TOKYOをイメージした直線的で小さく、軽やかなフォルムが特徴。“シンプルな構造”と“プラスチックと木材のコントラスト”、“フォルムのバランス”を重視した無駄のないデザインに仕上がった。一見華奢に見えるが、カリモクの厳しい基準をクリアしているため確かな品質と強度を備えている。
サイズ:W400×D400×H465mm
重量:3.3kg
個数:350脚
価格:¥32,400(税込)
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pony チェア
[pony チェア]
白鳥浩子氏がデザインを手がけた「pony チェア」は、人を乗せ、思いを運ぶ架け橋となるポニーをイメージした小ぶりな椅子。チェアにしては小さな背もたれが特徴的だ。この小さな背もたれには、かつて国立競技場を彩った、青いシートの存在感を損なわないためにというこだわりが込められている。
サイズ:W395×D510×H650mm
重量:4.8kg
個数:150脚
価格:¥43,200(税込)
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KOKURITSU ベンチ
[KOKURITSU ベンチ]
鈴木元氏が手がけた2人掛けの「KOKURITSU ベンチ」には、“隣に座った人と時間や体験を共有できるように”という思いが込められている。さらに、この青いシートが培ってきた時間や記憶の深さを考える、良いきっかけになればと、2つ並んだ座面の幅は、国立競技場で使われていた当時のシートピッチを再現した。
サイズ:W856×D400×H460mm
重量:6.5kg
個数:200台
価格:¥54,000(税込)
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各椅子には『カリモク』のロゴの焼き印が押され、シートが国立競技場で使われていたことを証明するプレートが付属する。
単に椅子として使うだけでなく、この青いシートが積み重ねてきた時間や記憶といった歴史を楽しんでみてはいかが。
それぞれ数に限りがあるので、気になった人はすぐにチェックするのが賢明だ。
【問い合わせ先】
ぴあ株式会社
mail:memorialgoods-order@pia.co.jp
特設サイトURL :http://pia.jp/t/sayonaragoods/